現在では、誰でも始められる為替取引として大人気となったFXですが、多くの資金が必要なのでは、ずっと値動きチャートを見続けていないといけないのでは、といった誤解が根強く残っているのも事実です。確かに世に浸透しだした当初には、最低でも十万円以上のまとまった資金が必要であったり、多くの取引で値動きを正確に把握できるツールが必要であったりとなかなか手が出せないでいる方も多いものでした。しかし近年、その取引システムはどんどん簡略化され、若い世代でも主婦でも簡単に、お小遣い程度の安全圏内で取引を勧められるものが多くなっています。これから本格的に大きな取引をしたいと希望する方にも、練習を兼ねて基礎をマスターできるような少額取引もでき、とても人気を博しています。

それでは実際の少額取引の様子ですが、そもそもFXでは、発注できる最小の単位として通貨単位を定めており、これの多少によって利益あるいは損失のボリュームが決定されます。以前までは10000通貨単位、1000通貨単位などの比較的大きな単位での取引が通常であったため、それにともなって用意する資金も高額でありました。しかし、最近では、この通貨単位が100であったり、なかには1通貨単位での取引もOKとしている会社が豊富であり、損益の振れ幅が少ない安全圏内での取引が可能となりました。ここで、通貨単位ごとに用意したい資金の目安を確認すると、以前までの10000通貨単位での取引では概ね10万円から100万円の資金が望ましい物であったのに対し、100通貨単位では1000円程度、1通貨単位であれば10円からの資金で取引可能となりました。

もちろん100あるいは1通貨単位での取引によって多くの利益を発生させることはできませんが、このような少額取引での経験を積んで、しっかりとFXの基礎をマスターするといった意味で、大変有効な取引ができるのではないでしょうか。